きょうのにっき






 





 






 





 











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妻もペダルも踏み越えて 広島死闘編









 








 















 











元新聞記者 上野さんのひとりごと





















 















デスクはつらい

○1995年5月号掲載

 4月1日付で名古屋本社のデスクを命じられた。正直、気が滅入った。書けなくなるうえに、夜勤のときは社内に10数時間も拘束される。座ってばかりだから体にいいはずがない。人の書いた原稿にああだ、こうだと文句をつける仕事内容も嫌だ。などと不平不満を言いながら新職場に赴いた。

 確かにいらいらする職務だ。その昔テレビドラマで見た新聞社のデスクはさっそうとしていて憧れたが、実際はそんな格好いいものではない。いつ出てくるかわからない原稿をじっと待つ。整理部(紙面のレイアウトなどを担当する)から「原稿はまだ」「写真はまだ」と催促され、そのたびに記者に問い合わせ、写真部に走る。写真部のデスクから「もう少し待ってよ」と言われると、整理部に頭を下げねばならない。

 そうこうするうちに何とか紙面はできるが、今度は社内の目が厳しい。編集局の偉いさんから「なぜ中日ばかりトップに持ってくる。きょうはダイエーだろう」などと指摘される。無視できないこともないが、突っ張ってばかりいると後々反動がきつくなる。ときには上層部の顔を立て、バランスを考えた紙面作りを心掛けねばならない。

 とはいっても、名古屋の場合、ドラゴンズはスポーツの中心だ。勝とうが負けようが、地元の人々の関心は異常なまでに高い。少々偏っていても、中日を常にトップに持ってくるという方針が間違っているとは言い難い。だから、日々悩むことになる。取材記者だったときは「そんなもの関係ない」ですんでいたが、デスクになると紙面作りから逃げるわけにはいかない。勢いストレスがたまる。

 夜勤が終わるのは午前3時前だ。刷り上がった新聞を見ながら、「やれやれ」と思う。自分が書いた記事が載っているならば張り合いもあるが、そうではないから深い感慨は起きない。しかし、誰かがやらねばらない職務だ。しばらく「捕手役」に徹しよう。


※団体や個人の名称、役職等はすべて当時のまま。

2007 / 09 / 18 (火)



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