きょうのにっき






 





 






 





 











自転車道中膝栗毛











 







 







 






















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妻もペダルも踏み越えて 広島死闘編









 








 















 











第5回「中国サイクルグランプリ初参戦」

by ホラガイ近藤


 さあ、いよいよ記念すべきレース初参加の日がやってきた。中国サイクルグランプリ! 2000年10月20日の日曜日、天候は晴れ。ワシが出場するカテゴリーはファーストタイマー、中央森林公園の健脚コース1周12・3kmじゃ。
 ここを初めて走ったとき、レンタサイクル担当者のウメダさんには「入賞できるかも」と言われた。そのことを思い出し、いやが上にも気合が入る。
 気が急いたもんで、レンタカーを飛ばし、出走1時間前には公園に到着してしもうた。早速、トランクからチネリを担ぎ出し、ホイールを取り付けて、いそいそと組み立てる。空気圧のチェックに、変速機及びブレーキの動作確認。それから各締め付け部のチェックもせにゃならん。ウォーミングアップ用に、サイクルジャージの上からウインドブレーカーをはおる。下はもちろんビブショーツ。
 グローブを着け、ヘルメットをかぶった。サイクルシューズに履き替えて、おもむろにバイクに跨る。


 あたりにゃ大勢の先客がおって、ローラー台をこぐ者、運動広場の周りの舗装路を周回する者、勾配のキツイ空港の外周一般路で足を慣らす者、それぞれのレベルと体調に合わせてウォーミングアップをやっとる。
 まずエントリーを済ませ、ゼッケンと計測用のチップを受け取り、ジャージと自転車にセットする。そうこうしとるうちにも時間は過ぎ去り、もうウォーミングアップをする間もなく、早くもスタート20分前じゃ。やる気満々の参加者たちは、有利なポジション取りのため、スタートラインに自分の自転車を並べ始めとる。

 一応、全員が一斉にスタートする「マスドスタート」なんじゃが、最前列に並べるのは5人程度なんよね。1周だけのカテゴリー、ファーストタイマーの場合、後方に並ぶのは明らかに不利で、出だしが肝心。というわけで、トップ争いをする連中は最初から前の方に並んどるんよ。
 ワシも前から3〜4列目にチネリを置く。お馴染み同士、ライバル同士で挨拶を交し、軽口をたたきおうとる参加者も多い。和やかなうちにも、徐々に緊張感が高まってゆく。
 もうすぐスタートじゃ。ウインドブレーカーを脱ぎ、脇に立っとる嫁さんに手渡す。

「お父さん、どうせ勝てんのンじゃけえ、ケガせんようにゆっくり走りんさいよ。」
「何を言いよるンね。スタートからゆっくり走ったら周りの人に迷惑じゃろう」
「まあ、無理だけはせんようにね。子供がおるんじゃけエね」
「分かっとるよ。大袈裟な」

 そう応えながら、初めてのレースに心臓がドックンドックン。
 スタート1分前のアナウンスが響く。
 カチンッ、パカッ、ゴキッ。
 周囲で、ペダルにクリートを嵌める音。
 広島県自転車競技連盟理事長、土井小七郎氏(「サイクルフォーラム」店長)が、ピストルを手にスタートラインの脇に立つ。
「スタート10秒前……5、4、3、2、1、スタート!!」
バーン!!

ピストルの音とともに、参加者たちが一斉に飛び出していく。
 さあ、ワシも……あらら、クリートがペダルに嵌まらん! せっかく、この日のためにとシマノのアルテグラに交換したのに。あっという間に後方から次々に抜かれてしまい、ようやっと両方のペダルが嵌まったときにはもうビリから3番目。
 嫁さんの声が聞こえてきそうじゃ。

「カッコ悪う〜!」

 スタートからの緩やかな上り、広々とした直線はほんの200mで終わる。続いて90Rの左カーブを曲がると、今度が幅15mで60Rの右カーブ。ここから下りに入ると、幅は急に狭くなって6m程度じゃ。この先は、上り下りの細かいカーブの連続となる。
 ワシの最初の標的は、目の前を行くマウンテンバイクの若造じゃ。なにしろ上り下りが激しく、カーブの多い健脚コース。サスペンション付きのマウンテンバイクではさぞかし辛かろう。完全舗装路における太くて重〜いデコボコタイヤは、晴れた日の長靴(雨靴)に等しい。街中を登山靴で歩くようなもの。上りでいっぱいいっぱいなんじゃろう、下りではほとんどペダルを回しとらん。
 マウンテンバイクじゃ、ロードバイクのように高速で下りカーブを曲がることができんのよ。こんなもんにペースを合わせてとったら、どんどんタイムが落ちてしまう。下りのコーナーで多少強引に追い抜きをかけたら、抜かれた若造も必死で追いかけてきよった。

(続く)

2006 / 07 / 30 (日)



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元新聞記者 上野さんのひとりごと





















 















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