きょうのにっき






 





 






 





 











自転車道中膝栗毛











 







 







 






















第二章「伊豆大島ツアー」春之肆

by アカサカサイクル編C長


photo (C) てんちょ


 いよいよ、最終日の朝を迎えました。私は相部屋の若者たちと一緒に座禅を組み、この一日を無事に過ごせるよう、偉大なるグルに改めて御加護をお願いしたのです。……なんて書いたらドン引きされそうな絵図でございますな。


 実はこれ、丹羽くん(写真右)を囲んで、みんなでみっちりとストレッチをやっているところ。この若者、実は以前スポーツクラブでインストラクターを務めていた経験の持ち主なのです。
 彼に言われたとおりに身体を動かし、筋肉を伸ばすと、それだけでもう全身からじわりと汗が湧いてくる。このストレッチをやっておくと、運動中は無論のこと、その後も疲れが残らない。
 スポーツを楽しむにはこういう準備を怠ってはなりません。トシもトシだしねえ。


 うう、冷えるなあ。いささか肌寒くなったこの日、一行が最初に向かったのは、「岡田フォレスト」の入口であります。
 これ、いまでは使われなくなった林道を、モガ爺さんが地元の関係者に掛け合い、マウンテンバイクでダウンヒルが楽しめるようにメンテナンスを施した名物コース。伊豆大島に来てここを走らなきゃ、海を渡った甲斐がない。さあ、行くぞ〜っ!


 ご覧ください、この鬱蒼としたジャングルさながらの道なき道。足元には芋が掘り返された穴ぼこ、行く手には突き出したぶっとい横木、さらに視界を覆い尽くす不気味な緑のシダ。ああ、コワ。
 ……と、こちらが怯んでいる間にも、怖いもの知らずの宮田&丹羽コンビは、ガンガンと下りまくる。よぉし、負けてなるものか。


 ジャングルを抜けてしばらく行くと、真ん中が掘れてV字形になった下りが延々と続きます。さらに、その途中で極端に落ち込んだドロップオフが2〜3カ所。わっ、ドッテンガッタン! ゴロゴロゴロゴロ。いててててて……よっこらしょっと。
 この岡田フォレスト、全長約3・5km。富士見パノラマのCコースが7kmだから、その半分ということになりますか。しかし、ただ下っているだけのようで、実は全身の筋肉を使うのがダウンヒル。これほどのコースを2回も走ると、結構バテちまうんだよな。


 走り回るだけ走り回り、海辺に出たところで記念撮影。上は50代半ばから下は20代半ばまで、男女混ぜこぜ、マウンテンバイクという趣味を除いて何の共通項もない「チーム伊豆大島」の面々です。
 はい、チーズ! ああ、よく走ったなあ!……とホッとしていたら、ここでモガ爺さんが一言。「さあ、それでは、ここから最後のシングルトラックに入ります」。えっ?


 最初のうちはなだらかなこのシングルトラック、いや、本当になだらかなのはこの最初のほんの数百メートルだけ。ここから先は石段アリ、激坂アリ、とてもじゃないけど自転車に乗ったまま通れるものではない。
 頑張れ、アヤパン(写真の女の子)、おれはもうダメだ! 降りよ降りよ、押そ押そ。……若いっていいなあ。
 全長約1・5km、最後の急勾配はただひたすら「押しの一手」。息も切れ切れ、汗びっしょりになってマウンテンバイクを押す私の傍らを、50代の「ネズミ男」カネコさんが、ペダリングも軽くスイスイ上っていく。
「あ〜ら、よっちゃんの〜♪」
 しかも鼻歌付き。……若ぇやつらだけじゃなく、年寄りにも負けちまった。くそ。


 お風呂で汗を流し、缶ビールをきゅ〜っといったら、さあ、泉の家での最後のお食事は「ピザづくし」であります。次から次へと4種類ほど出てくるピザ、最初は何かな〜?


 おや、このニオイは、まさか、アレをピザに使ってるんじゃあるまいな。訝りつつベランダを見ると、ご主人が立っております。
「最後の最後はこのピザで締めてください」
 さあ、ご主人が手にしたピザ、伊豆大島でしか食べられないこのピザの具は何だったのでしょう? 
 この味にいかれてしまったてんちょ、アヤパン、それに私など、「チーム伊豆大島」の一行は秋もまたここへやってくることになるのでありました。

(この項終わり)

2006 / 07 / 29 (土)



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